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エレン「ミカサ」



6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 16:57:27 ID:Jht1RM/o

エレン「俺はミカサに恋してるのか?」

アルミン「…いきなり何を言い出すんだいエレン…」

エレン「いや、なんかふと思い出して」

アルミン「課題に集中しようよ…」

エレン「…飽きた」ムスー

アルミン「だと思ったよ…」ハァ

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 16:58:02 ID:Jht1RM/o

エレン「俺はミカサに恋してるのか?」

アルミン「それを僕が分かると思うのかい?」

エレン「アルミンは頭がいいから。

何でも知ってるだろ?」

アルミン「僕にも分からないことはあることを、君は覚えた方がいい」

エレン「ごめん…」シュン

アルミン「…」…ハァ

アルミン「分からないけど、相談にはのるよ?」

エレン「本当か!?」パァ

アルミン「いつまでもそんな調子じゃ、課題も進まないからね」ニコッ

エレン「」

アルミン「んで、なんでそう思うのかい?

ふと思ったにしても何か切っ掛けがあるだろ?」

エレン「あ、あぁ。

この昨日の夜の話なんだけど――」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 16:58:38 ID:Jht1RM/o

回想

兵舎 就寝時間前

ジャン「エーレーンー!!」ダダダダバタン!

エレン「なんだようるせぇな。

寝させろ。明日に響く」

ジャン「お前はミカサのなんなんだよ!!」

エレン「は?だから家族だって言ってんだろ」

ジャン「家族だからってあんなにベタベタするわけないだろ!」

エレン「それはあいつが勝手に――!」

マルコ「はいはいストーップ。

ジャン落ち着いて、寝てる人に迷惑だよ。

ごめんね、なんか興奮しちゃって」ニガワライ

ジャン「ふがぁぁぁぁぁぁぁ!」ジタバタ

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 16:59:41 ID:Jht1RM/o

ライナー「どうしたんだ?ジャンらしくない」

マルコ「今日の訓練中、なんか調子悪かったみたいなんだ。

で、さっきミカサと偶然あったんだけど無視さちゃったんだ。

そしたらついに爆発した。

まぁミカサは気付いてなかっただけだと思うんだけどね…」

ジャン「何もかもお前が悪いんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ジタバタ

ライナー「…そろそろ現実を見ろ、ジャン」アワレミノメ

ベルトルト「君にだけは言われたくないと思うよ」

ライナー「どういう意味だこの野郎…」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:01:12 ID:Jht1RM/o

マルコ「止める間もなく行っちゃったから焦ったよ」クビシメ

ジャン「マル―…くるじ――…エレン、―許ざん…――!!」ガク

マルコ「寝れば落ち着くと思うから。

本当にごめんね?」ズルズル

エレン「お、おう」アセ

ベルトルト「なんかジャンの扱いに慣れてきてるよね、マルコ」シンデナイヨネ?

ライナー「俺、始めてお前に恐怖したわ…」エガオデオトシオッタ…

マルコ「凄く嬉しくなこと言われてる気がする」ポイッ

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:01:46 ID:Jht1RM/o

マルコ「じゃあ僕も寝るね。おやすみ」

エレン「おやすみ」

ライナー「おぅ」

ベルトルト「おやすみなさい」

ライナー「…で?実際にどうなんだ?」

エレン「なにがだよ」

ライナー「ミカサとことだよ!まぁ黙ってれば別嬪だよな~」

ベルトルト「言動は残念だけどね」

エレン「だから家族だってさっきっから言ってるだろ」

ライナー「血縁でもないし、異性なんだぞ!普通それだけじゃないだろ~」

エレン「いや、意味が分からん」

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:02:18 ID:Jht1RM/o

ベルトルト「…エレンはミカサの事は好きなの?」

エレン「?好きだけど?」

ベルトルト「恋人にしたい?」

エレン「は?なんていきなり恋人にしたいか聞くんだよ」

ベルトルト「…恋したことある?」

エレン「…恋ってどんなことを恋っていうんだ?」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:02:51 ID:Jht1RM/o

ライナー「恋って言うのはあれだ!その人の事をいつも想って!」

エレン「いつもは想わねぇな」

ライナー「考えると、胸がギュゥッとなるんだよ!」

エレン「病気じゃねえか?」

ライナー「後はそうだな、いつも一緒に居たいとか!」

エレン「特に思わねぇ。てか既にいつも一緒にいる」

ライナー「…」

ライナー「完全に負けた気がする」

エレン「なんでだよ」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:03:39 ID:Jht1RM/o

ライナー「こいつミカサに恋してないんじゃないか?」

ベルトルト「う~ん、どうだろう…」

ライナー「というと?」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:04:13 ID:Jht1RM/o

ベルトルト「エレンは恋についてよく知らないから、

ミカサについての好きか恋かどうかわからないってこと」

エレン「おい」

ライナー「ほぅ…。

つまり恋してるかもしれないって事だな?」ニヤニヤ

エレン「勝手に話進めるな」

ベルトルト「可能性はあるかもね」

エレン「おいこら聞けよ」

ライナー「…よく意識し始めるとって話聞くな?」ニヤニヤ

エレン「耳クソでも詰まってんのかこいつら」

ベルトルト「否応なしに考えてしまうからね」

エレン「きーけー!!」

ライナーベルトルト「で?どうなんだ(い)?」

エレン「」ピキッピキッ

回想終わり

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:04:45 ID:Jht1RM/o

エレン「――って事があったんだよ」

アルミン「気付かなかった…。

ていうかベルトルト珍しくノリノリだね」

エレン「お前ここに来てから早寝熟睡だからな。

とりあえずあいつらを一発ずつ殴って寝たんだけどな…」

アルミン「確かにあれは殴りたい」

エレン「俺ってミカサに恋してるのか?」

アルミン「う~ん…」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:05:18 ID:Jht1RM/o

エレン「あぁいう風に言われると、気になっちまうんだよな。

この際、はっきりさせたい」

アルミン「…ちなみに、あの後ミカサへの意識は変わった?」

エレン「全然」

アルミン「まぁそうよね。いつもと変わらなかったし」

エレン「って事はないでいいんだよな?」

アルミン「う~ん…」

エレン「どうしたんだよ。

そんな煮え切らない様な声だして」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:05:48 ID:Jht1RM/o

アルミン「どうだろう…。

僕にもよく分からないんだよね。

恋というのは一概に何とは言えないと思うんだ。

そもそも、言葉というのはとても難しい分野の一つだと思う」

エレン「そうなのか?」

アルミン「普段、普通に使っているから気付かないけどね」

アルミン「そうだね…。

この世には、大きく分けて2種類の単語があると考えてる。

限りなく明確に近い単語と曖昧な単語ってね」

アルミン「限りなく明確に近い単語って言うのは、

僕が今使ってるような、説明するために生まれた単語達だ。

そりゃそうだよね。

相手に自分の考えを理解してもらう為に生まれた単語なんだ。

単語に対して自分と相手の認識が違ってしまっては意味がないからね」

エレン「ふむふむ」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:06:22 ID:Jht1RM/o

アルミン「もう一つの曖昧な単語っていうのが、

複数の意味が含まれている単語、又は曖昧にならざるおえない単語達ね。

前者だと…例えば”辛い”は”つらい”の他に”からい”とも読める。

まぁこれの場合は、前後の文章をちゃんと読み取れれば特に問題はない。

問題は後者だ」

エレン「…曖昧にならざるおえない単語ってあるのか?」

アルミン「今現在考えてるじゃないか」

エレン「…あ!」

アルミン「そう。”恋”とか”好き”…つまり感情を表す言葉だ。

まぁ他にもあるけど、今はこの事に焦点を置かせてもらうよ」

エレン「お、おう」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:06:55 ID:Jht1RM/o

アルミン「感情と言うものは見ることも出来ないし測ること無理だ。

人それぞれ、定義と言うものが違うんだ。

辞書に書かれてる説明なんて、ただ辞書に書くためにそれっぽく書いてるだけなんだよ」

エレン「いいのか?そんなんで」

アルミン「仕方がないんだよ。それしか出来ないんだから」

エレン「ふ~ん」

アルミン「環境や状況によっても意味合いが変わってくる。

エレン、さっきっから僕が”明確”と断言しなかった理由がわかるかい?」

エレン「そういえば…なんでだ?」

アルミン「使う人間が曖昧な存在だからだよ」

エレン「!」

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:07:27 ID:Jht1RM/o

アルミン「人間っていうのはころころと感情や考え方が変わるんだ。

それによって、明確に近い単語でさえ意味が微妙に変わってくるんだ。

まぁそれを無くすために数値を使うようになっていったけど、

ここは本題には関係ないから飛ばすね」

エレン「おう」

アルミン「感情を表す単語と言うのは、

曖昧な人間の感情をどうしても他人に説明するためには単語を作ったに過ぎない。

それじゃあ曖昧にならざるおえないよね。

さらに、曖昧な人間が使うでより曖昧になって行くんだ」

エレン「なるほどな」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:07:58 ID:Jht1RM/o

アルミン「だから、ライナーが言っていたことが全てだと思ったら駄目だよ?

あれはライナーの”恋”に対しての定義でありエレンにとっての”恋”の定義ではないんだ」

エレン「じゃぁどうやって知ればいいんだよ」

アルミン「そうだね…、もしかしたら時が教えてくれるかもね。

世の中、曖昧な単語でも自分なりに答えを見つけ出し、結婚してる人も居るんだ。

いずれ見付けられるものかもしれないね」

エレン「そういうものか?」

アルミン「そういうものもあるんだよ。

正直、エレンは早くスッキリしたいと思ってるんだろうけど、

僕はそう早々と答えを出さなくていいんじゃないかと思ってる。

これは、自分で答えを見付ける―いや、感じなきゃ意味がないんだ」

エレン「感じる…か…。

難しいなぁ」ウーン

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:08:28 ID:Jht1RM/o

アルミン「だからこそ、言語学者は滅びないんだろうね。

言語だけじゃない。どんな小さいものでも突き詰めれば奥が深いんだ。

だからそれを調べる研究者が生まれ、学者が生まれるんだよ」

エレン「…深いな」

アルミン「深いね。

けどその深さを恐れて考えるのを止めたら駄目だよ?

人間が考えるのを止めたとき、それは人間じゃなくなる。ただの獣だ」

エレン「け…もの?」

アルミン「そう、人間と獣の最大の違いは思考能力だ。

それを伝えるために言葉が生まれた、記録するために文字が生まれた。

考えるから自分より大きな物に勝つことも出来た。

思考能力と言うのは、人間の特徴と同時に人間の武器でもあるんだ。

そう、巨人に勝つために思考する僕らは、

何度も何度も謎という鉄を熱で溶かし、思考と言う槌で叩いて、

丈夫な――巨人を倒す刃を作ってる鍛冶屋なんだ…」

エレン「アルミン…」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:09:01 ID:Jht1RM/o

アルミン「ごめん、話がそれたね」

エレン「いや、いいんだ。

おかげで答えが見付かった気がする」

アルミン「本当?」

エレン「あぁ。まぁまだ正確には見付けてないけどな…。

考えるよ。自分なりに定義――って言うのか?

それを見付けるまで、考え続けるのが答えなんだと思う。

俺は人間だからな」

アルミン「そっか。

それがエレンなりの答えなんだよ。

よかったね、見つかって!」ニコッ

エレン「あぁ!お前に相談してよかった!」

アルミン「…」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:09:40 ID:Jht1RM/o

アルミン「さて!休憩は終わりだね!

課題を再開しよう。長話しちゃったよ」パンパン

エレン「げ、全然頭休まってないぜ…」グテーン

アルミン「あんな質問するエレンが悪い。

さぁ、早く始めないと終わらないよ?」

エレン「へーい」

アルミン「…まぁなんか様子が変わったら教えるよ。

多分、エレンやミカサの様子の変化に気付くのは、僕だからね」

エレン「あぁ、頼むわ」

アルミン「さてと…何処までやったか――」

ガチャ

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 17:10:18 ID:Jht1RM/o

先輩訓練兵「アルミン・アルレルト訓練兵。居るか?」

アルミン「!?ハッ!

私がアルミン・アルレルトであります!」

先輩訓練兵「教官がお呼びだ。今時間平気か?急用ではないらしいんだが…」

アルミン「今…でありますか?」

アルミン「」チラッ

エレン「」ハヤクイケッテ

アルミン「分かりました。

今行く準備をするので、少々お待ちを…」ゴソゴソ

エレン「また食堂でな」ホレコレモ

アルミン「うん、遅れたら先に食べてて」アリガトウ

先輩訓練兵「アルレルト、行くぞ」

アルミン「!はい!」ダッ

バタン

エレン「…考え続けること…か…」

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:14:09 ID:VOJXhCBQ

食堂への道

エレン「…づがれだ…」トボトボ

エレン(結局課題も終わらなかった…)

エレン(頭使いすぎたんだな…)

エレン(人間、考え続けなきゃいけないけど、たまには休憩も必要だな)ウンウン

ライナー「よう、エレン」

ベルトルト「こんばんは」ヒラヒラ

エレン「おー、お前らか」

ライナー「ん?なんか疲れてないか?」

エレン「いろいろ頭使いすぎたんだよ。

課題もまだ終わってないし、最悪だぜ…」

ベルトルト「課題にしては疲れすぎてない?」

エレン「ん~?

まぁ、考えてたのは課題だけじゃないからな」

ライナー「」ピコーン

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:15:04 ID:VOJXhCBQ

ライナー「さてはエレン、ミカサの事だな?」ニヤニヤ

エレン「まーなー」

ライナー「どうなんだ?なんか変わったことはあったか?」

エレン「全然」

ベルトルト「全然なのに疲れたのかい?」

エレン「単語にある奥深くの意味を探して」

ライナーベルトルト「?」

エレン「つまりは恋ってなんだろうな…」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:16:19 ID:VOJXhCBQ

ベルトルト「…分からないなら一度デートしてみれば?」

エレン「デート?」

ライナー「ほぅ…デートか。

言うなぁ、ベルトルト!」

エレン「なんだろう、昨日のデジャブ」

ベルトルト「最近は三人で行動してたんだろ?

二人で行動したら、何か違ってくるかも」

エレン「おーい」

ライナー「なるほど、状況を変えるってことか。

ただでさえアルミンは人間関係緩和効果があるからな」

エレン「やっぱり聞いてないよ…」

ベルトルト「アルミンが居るのと居ないのとでは全然違うだろうからね」

エレン「…」

ライナーベルトルト「で、どうするんだ(い)?」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:16:50 ID:VOJXhCBQ

エレン「お前ら…」

ライナーベルトルト「うん?」

エレン「楽しんでるだろ」

ライナーベルトルト「もちろん」

エレン「」ドスッゲシッ

ライナー「いてっ!」

ベルトルト「あたっ!」

エレン「いい加減にしろ!」

ライナー「肘が…腰に…」

ベルトルト「腿痛い…」

エレン「たく、人で遊びやがって」スタスタ

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:17:21 ID:VOJXhCBQ

ベルトルト「けど状況を変えるのも一つの手だと思うよ」スリスリ

エレン「?」

ベルトルト「考えても分からなければ行動してみないと」

エレン「…」

エレン「」スタスタ

エレン(行動…ね)

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:17:55 ID:VOJXhCBQ

食堂

ミカサ「エレン、こっち」

エレン「おう」スタスタ

ミカサ「アルミンは?」ストン

エレン「教官に呼ばれて行った」ストン

ミカサ「教官に?」

エレン「最近教官と白熱した議論かましてたからな」サスガアルミンダ

ミカサ「…そう」サスガアルミンネ

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:18:53 ID:VOJXhCBQ

エレン(う~ん、考えてみてもなんも分からないな。

まぁそう簡単に考えが変わったら、苦労しないか)

ミカサ「どうしたの?難しい顔してる」

エレン「考え事してるからな」

ミカサ「考え事?そんなに悩んでいるなら、私が協力する」

エレン「いや、別に――」

ベルトルト『デートしてみれば?』

エレン「…」

ミカサ「?エレン?」

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:19:26 ID:VOJXhCBQ

エレン「…お前今度の休日は暇か?」

ミカサ「私は特にない」

エレン「じゃあ出掛けないか?」

ミカサ「分かった。後で教官に許可を得よう」

エレン「二人で」

ミカサ「」カシャン

ジャン「」ガタッ

エレン「あ?どうしたんだよスプーン落として」

ミカサ「ななななんでもない///」

エレン「?顔真っ赤だぞ?熱でもあるのか?」

ミカサ「だだだだい、だぃ…じょぅぶ…///」

エレン「ならいいけどよ」モグモグ

ミカサ「///」カタカタカタ

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 20:19:58 ID:VOJXhCBQ

エレン(まぁこのまま同じ状態で考えても同じだよな。

ベルトルトの言った通り、行動するのもいいかもしれないし。

まぁやって損はないだろ)

アルミン「エレン、ミカサ!お待たせ!」ダッ

エレン「おぅ、お疲れ」

ミカサ「お、お疲れ///」

アルミン「?どうしたの?ミカサ。

顔真っ赤だよ?具合悪い?」ストン

エレン「さっき休日二人で出掛けないかって言ってから様子が変なんだ。

本人は平気だって言ってるから大丈夫だろ」ガツガツ

アルミン「えぇ!二人で!?」

アルミン「――っ!」キッ

エレン「そうだけど、…どうしたんだ?怖い顔して」

アルミン「ハッ!なんでもないよ!!

そっか、二人で行動だなんて久しぶりじゃないか。

楽しんで来てね、アハハハ」

エレン「?」

ミカサ「///」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:32:14 ID:VOJXhCBQ

休日

エレン「いい天気でよかったな」

ミカサ「うん///」

エレン「さて、時間も少ないし、行くぞ」スタスタ

ミカサ「あ、う――…」

ミカサ「」ジ――

エレン「?ミカサ?」

ミカサ「…なんでもない。行こう」スタスタ

エレン「おう」スタスタ

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:32:46 ID:VOJXhCBQ

ミカサ「」スタスタ

エレン「」スタスタ

エレン「…何処行く?」

ミカサ「エレンが行きたいところなら何処へでも」

エレン「…欲しいものは?」

ミカサ「特にない」

エレン「」

ミカサ「」

エレン「とりあえず、訓練に使う服買うか…」スタスタ

ミカサ「分かった」スタスタ

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:33:44 ID:VOJXhCBQ

エレン「これぐらいあれば、暫く持つだろう」ウシ!

ミカサ「エレンはすぐに怪我をする。

気を付けた方がいい」

エレン「失敗しなきゃ覚えないだろ!

失敗には怪我は付き物だ!」

ミカサ「私は、それで大事にならないか心配している。

事実、怪我で兵士になるのを諦めた者もいたし、死んだ者もいた。

度が過ぎれば、エレンもそうなってしまう」

エレン「ならねぇよ!

俺にはやるべき事があるんだ。

それまでは死なねぇ…。

死んでたまるか…!」グッ

59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:34:17 ID:VOJXhCBQ

ミカサ「思いだけじゃどうにもならないこともある」

エレン「俺はお前の弟でも子供でもねえぞ…!」

ミカサ「!…ごめんなさい…私はこんな話をするつもりはなかった…」シュン

エレン「…悪かったよ、俺も。次行くぞ」スタスタ

ミカサ「…」トボトボ

エレン「…次って何処行くんだ?」

ミカサ「」

エレン「」

エレン「…アルミンのお土産買うか」スタスタ

ミカサ「そうしよう」スタスタ

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:35:42 ID:VOJXhCBQ

書店

エレン「アルミンは何か欲しがってたっけ?」

ミカサ「分からない。エレンの方が知ってるはず」

エレン「は?なんでだよ」

ミカサ「エレンは私よりアルミンと付き合いは長い。

それに同じ男子寮。エレンの方がアルミンと長く一緒に居るはず。

だから、エレンの方が詳しい」

エレン「俺にもアルミンの分からない事はあるぞ。

だから、こうしてお前に聞いてんじゃねぇか」

ミカサ「エレンが分からないことは、私も分からない」

エレン「…店員さんに聞くか。

最近発売された学術書ならアルミンも持ってないだろう」

ミカサ「それがいい」

エレン(…ん?前にもこんなことがあったような…)

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:36:49 ID:VOJXhCBQ

エレン「もうお昼か…飯食うか」

ミカサ「わかった、食べよ――」

おばちゃん「あー!財布!財布がない!!」

エレンミカサ「!?」

おばちゃん「あいつよ!あいつがとった――」

エレンミカサ「」ダッ

ミカサ「」ひったくりに膝を蹴る

エレン「」ひったくりの肩を掴んで引きずり倒す

ひったくり「うわ!」後ろに倒れる

ドシンッ!

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:39:23 ID:VOJXhCBQ

エレン「早く財布を返せ!」

ひったくり「は、はい…」

エレン「ミカサ」

ミカサ「おばさん、これですか?」ス―

おばちゃん「は、はい!ありがたや…ありがたや…!」

エレン「」ホッ…

憲兵団「はいはい、通して通して」

エレン「」ザッ←ひったくりの後ろ手を拘束ながら敬礼

ミカサ「」ザッ

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:39:55 ID:VOJXhCBQ

憲兵団「あぁ、こいつがひったくりね。

あ~、君たちは…?」

エレン「ハッ!

第104期訓練兵団所属、エレン・イェーガーです!」

ミカサ「同じく、ミカサ・アッカーマンです」

憲兵団「あぁ、訓練兵ね。

キース教官には伝えておくから、下がっていい」

エレン「ハッ!

よろしくお願いします!!」クルッ

エレン「…お前は来なくてよかったのに…」

ミカサ「エレンより私の方が強い。

何かあったら、私の方が対処できると判断した」

エレン「…チッ」

ミカサ「…」

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:05:04 ID:SM4ycwGw

広場

エレン「…」

ミカサ「…」

エレン(あ~、嫌な空気になっちまった…)

エレン「」チラッ

ミカサ「」ショボン

エレン(なんでこんなに落ち込んでるんだよ…。

しょうがねぇな)

エレン「お前さ…」

ミカサ「」ビクッ

72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:05:34 ID:SM4ycwGw

エレン「…昔アルミンの誕生日プレゼント探した時の事覚えてるか?」

ミカサ「?」

エレン「さっき書店での会話、何処かでしたと思ってたんだけど、

そうだよ、アルミンの誕生日だよ」

ミカサ「…」

エレン「俺とミカサで、アルミンに内緒で誕生日プレゼント買おうってなってさ。

買いに言ったじゃねぇか、書店に」

ミカサ「確かに行った」

エレン「けど肝心のどの本買えば良いのかわからなくてよ。

さっきみたいな会話して、最終的に俺とミカサの小遣いで買えて、

出来るだけ最新のやつを店員さんに聞いて買ったよな」

ミカサ「えぇ」

エレン「渡したときはアルミン喜んでたけど、実はあの本――」

ミカサ「アルミンが発売日に既に買っていた」

73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:06:08 ID:SM4ycwGw

エレン「…」

エレン「そうそう!あの後、本棚にあの本が二つあってびびったぜ!

聞いてみたらその真相。正直悪いことしちまったよな」

ミカサ「けどアルミンは『君たちが一緒に選んだ本だから、

例えどんな本でも宝物だよ!』って言ってくれた」

エレン「あいつは俺と違って昔から気遣いが出来てたからな」

ミカサ「そう、昔も…今も」

エレン「そうだなぁ、だから教官にも好かれるんだろうな。

俺も見習わないとなぁ」

ミカサ「?何故今教官の話?」

エレン「?アルミンが気遣い上手いからだろ?」

ミカサ「…エレンは、アルミンに言われて私を誘ったんじゃないの?」

エレン「?なんでアルミンに言われたから誘うんだよ。

別にアルミン関係ないぞ?」

ミカサ「そう、…そう///」

エレン「?」

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:06:41 ID:SM4ycwGw

パラリラパラリラ

エレン「ん、屋台だ。屋台か…。なんか買うか!

結局さっき飯食いそびれたし!」

ミカサ「うん///」

エレン「じゃあ買ってくるからそこで待ってろよ」ダッ

ミカサ「わかった」

ミカサ「///」モジモジ

通りすがり「ちょっといいかい?お嬢ちゃん――」ザッ

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:07:14 ID:SM4ycwGw

エレン「あれ?ミカサ?」スタスタ

エレン(ミカサが居ない…何処行ったんだ?)

ライナー「よ、よう」ガチガチ

ベルトルト「やぁ」

エレン「あ?ライナーにベルトルトじゃねぇか。

お前らも出掛けてたのか?」

ライナー「あぁ、まあな!」ガチガチ

エレン「?」

ベルトルト「エレンは一人?」

エレン「いや、ミカサと一緒だったんだけど…どっか行っちまった」キョロキョロ

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:07:47 ID:SM4ycwGw

ベルトルト「ミカサ?ミカサならあっちで見たよ?」アッチ

エレン「本当か?あんがとな。ちょっくら探してみる」ダッ

ライナー「…ナイス」

ベルトルト「大根」

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:08:23 ID:SM4ycwGw

裏路地

エレン(あいつこんなところに何のようだ?)タッタッタッ

エレン(何か買いたいものがあった様子はなかったが…なんか思い出したのか?)タッタッタッ

???「――…」

エレン(話し声?)タッタッタッ

ミカサ「――今じゃただのこそ泥。

憐れね」

エレン(!ミカサか!)ダッ

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:09:01 ID:SM4ycwGw

???「――いずれこうなる―」

エレン(何処だ?)タタタ

???「兵士になりゃ――

―えなくなりゃ―――」

エレン(ここじゃない)タタタ

???「―――にこの仕打ちだ―。

もっと待遇よくしてくれたって――」

エレン(裏か!)タタタ

ミカサ「黙れ!」

エレン(!争ってる!?)

ミカサ「―――口を開かないで」

エレン(居た!)

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:09:47 ID:SM4ycwGw

ミカサ「…兵士が穢れる」

???「!てめぇ…餓鬼の癖に…生意気なんだよ!!」ダッ

エレン(あいつ!ナイフを――)

ミカサ「」スゥ――

ガッ

エレン「」

ミカサ「」

???「」

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:10:29 ID:SM4ycwGw

エレン「ふっ!」ナイフを奪いながら???を投げ飛ばす

???「!ぐは!!」ドサッ

エレン「ハァ…ハァ…ハァ…」

???「てめえ…」

ミカサ「エレ―」

エレン「」ギロッ

???「」ゾクッ

エレン「てめぇら…これはなんだ…?」

???「」カタカタカタ

エレン「これでなにをしようとした…?」

???「…!」フルフル

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:11:09 ID:SM4ycwGw

???「て、てめえら!やっちまいな!!」

???の仲間っぽい5人がそれぞれの得物を構える

???「へへへ…これだけの人数だ…お前にも――」

ドスッ

???「へ?」

エレン「これを誰に向けた…?」

???「」ガタガタ

エレン「俺は兵士だ…人間は殺さねぇ…が」

???「」ガタガタ

エレン「てめえらは、人間か?」

82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:11:40 ID:SM4ycwGw

ミカサ「エレン」

エレン「…」ギロッ

ミカサ「…失禁してる」

???「」ジュワ…

エレン「…チッ!てめえらもこうなりたいか!?」

???の仲間が戸惑いつつも、エレンの殺気にやられて逃げていく

エレン「…ミカサ、行くぞ」グイッ

ミカサ「あ…」

83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:12:10 ID:SM4ycwGw

エレン「」スタスタ

ミカサ「」スタスタ

エレン「」クルッ

ミカサ「?」

エレン「お前、馬鹿なのか!!」

ミカサ「!!」

84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:12:45 ID:SM4ycwGw

エレン「相手は獲物を持ってたんだぞ!どうして逃げなかった!!」

ミカサ「獲物を持っていても、私の方が強い。逃げる必要はない」

エレン「逃げる必要はない?そんな訳ねぇだろ!

得物を持ってるのと素手じゃ、戦力が全然違うのは知ってるだろ!」

ミカサ「それでも勝てた。

あの時、貴方が戦えと言った。

だから、私はどんな時でも逃げない」

エレン「あの時と今のは全然違うだろ!

あの時は逃げ道がなかった!

けど今回は逃げ道があっただろ!」

ミカサ「逃げ道があっても、戦わなくてはならないと判断した。

あいつらは、ゲス野郎だ」

エレン「ならせめて俺を呼びにこい!」

ミカサ「エレンを危険に晒す訳にはいけない。

どんな小さな危険でも、私は貴方を守らなければならない」

エレン「なんでいつもお前はそうなんだよ!!」

85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:13:18 ID:SM4ycwGw

ミカサ「それが私だ」

エレン「それでもお前は――」

エレン「女なんだぞ!!」

ミカサ「!!」

86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:14:12 ID:SM4ycwGw

エレン「怪我したらどうするんだよ!跡が残っちまうかもしれないんだぞ!」

ミカサ「…怪我なら訓練でもする。

一つや二つ、増えたところで変わらない」

エレン「変わるだろ!

女なんだからもっと体を大事にしろ!!」

ミカサ「…私は、エレンと一緒に調査兵団に行く。

どうせそこで、今以上の傷をつけるだろう」

エレン「だから俺は憲兵団に行けって言ってるだろ!

お前は今の時点でも首席なんだぞ!」

ミカサ「私は――!」

エレン「お前が俺を心配しているのは分かってる!

けど俺にも心配させろ!!」

ミカサ「!!」

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:15:21 ID:SM4ycwGw

エレン「お前にとって、家族が俺だけしかいないように、俺もお前しか居ないんだよ」

ミカサ「…分かってる」

エレン「それにお前は女だろ。

お前は美人なんだからむやみやたらに傷を増やすな」

ミカサ「…ごめんなさい」

エレン「訓練兵終わった後は、憲兵団に行けよ。

このまま首席なら、破格の待遇なんだ。

きっと安全に暮らせる」

ミカサ「それだけは出来ない」

エレン「!なんで――!」

ミカサ「それだけはエレンに言われても譲れない。

エレンは私と一緒に居ないと早死にしまう」

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:15:51 ID:SM4ycwGw

エレン「だから俺は――」

ミカサ「それに――」

ミカサ「私はエレンと一緒に居たい」

エレン「…」

エレン「既に一緒に居るだろ」

ミカサ「…!」

エレン「ミカサ」グイッ

エレン「――帰るぞ」

ミカサ「――うん」ギュッ

89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:16:25 ID:SM4ycwGw

兵舎

アルミン「お、おかえり~」

エレン「ただいま」

ミカサ「…ただいま」

アルミン「ど、どうだった?楽しかった?」

エレン「無駄に疲れた気がする…」

ミカサ「…」

アルミン「あはは…」

アルミン「!…ふふ」

エレン「どうした?」

ミカサ「?」

90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:17:46 ID:SM4ycwGw

アルミン「いや、それ見たらちょっと昔の事思い出して…」

エレン「それ?」

アルミン「その手、見てさ…」

エレン「ん?…なんかあったか?」

ミカサ「…?」フルフル

アルミン「いや、ミカサと初めて会った時も、

そうやってエレンがミカサを引っ張って来たなぁって」

エレン「そういえばそうだったな…」

ミカサ「うん」

エレン「はは、今日はよく昔の事思い出すな!」

ミカサ「えぇ」

アルミン「…?何思い出したの?」

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:18:16 ID:SM4ycwGw

エレン「いやな、アルミンの誕生日プレゼント買った時の事思い出したんだよ」ガサゴソ

エレン「はい、お土産」

アルミン「あ、ありがとう」

ミカサ「昔みたいに被ってなければいいけれど…」

アルミン「あー!それを思い出させないでよ!

こっちに持ってこれなくて暫く落ち込んだんだから!」

ミカサ「そうなの?」

エレン「そうなのか?」

アルミン「そうだよ…やっぱり誰かから貰った物は別格なんだから…」ハァ…

エレン「わ、悪かったよ」アタフタ

ミカサ「」アセアセ

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:18:49 ID:SM4ycwGw

アルミン「…ふふ、なんだ。全然変わってないじゃないか…」ボソ

エレン「…」

ミカサ「?アルミン、何か言った?」

アルミン「なんでもない」ゴソゴソ

アルミン「!こ、これは!」

エレンミカサ「?」

アルミン「新訳薬草全書―壁内外に発見された薬草の生態、及び効力の全て―著書、ハンジ・ゾエじゃないか!

新訳が出ていたなんて聞いてないぞ!!」

ミカサ「そんなにスゴいの?」

アルミン「凄いなんてものじゃない!これは――」

エレン(…)

93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:19:22 ID:SM4ycwGw

アルミン『変わらないじゃないか…』

エレン(なんでアルミンはこんなこと言ったんだ。

俺らは小さい頃から対して変わってないじゃないか。

今も昔も、同じような事して、こうして笑いあってる)

エレン『既に一緒に居るだろ』

エレン(そうだ。

今も昔も、大変な事が一杯あったのに、俺らは常に一緒にいた。

俺とお前は、一緒にいた)

ミカサ『一緒に居たい』

エレン(…分かってる。

お前が言いたいのは今までの事じゃない、これからの事だって。

これから一緒に居られるとは限らないんだ…。

母さんと同じ様に…)

94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:19:56 ID:SM4ycwGw

エレン(俺は、どうしたいんだ?

こいつらと…お前とどうしたいんだ?)

エレン(俺は、必ず調査兵団に入る。

母さんの敵をとる為に、自由を阻害する奴と戦う為に)

エレン(その後は?

その後は…外の世界を見たい)

エレン(アルミンが教えてくれた…外の世界を見たい。

そう、俺は見たいんだ――)

エレン(こいつらと共に)

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:20:29 ID:SM4ycwGw

エレン(…そっか、そうなのか。

俺は一緒に居たいんだ。

昔も今も、これからも)

エレン(世の中、変わるものばかりだ…。

毎日が、環境が、状況が、立場が…。

秒針がひとつ進むごとに、変わっていく)

エレン(その中で、変わらないなものを感じていたいんだ。

こいつらはずっと一緒に居てくれる。

こうしてずっと笑い合える。

俺はそう信じていたいんだ)

エレン(どうすればいい?

どうすれば実現できる?)

エレン(俺は――)

96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:20:59 ID:SM4ycwGw

ミカサ「エレン?」

エレン(強くならなければならないんだ)

ミカサ「どうしたの?ボーッとして」

エレン「あ、あ~考え事」

ミカサ「…この間も言っていた。

そんなに深刻な悩みなら、私に相談するべき」

エレン「いや、…うん、大丈夫。答えを見付けた気がする」

ミカサ「見付けた?」

エレン「…俺強くなるよ。お前らを…ミカサを守れるぐらいに」

ミカサ「!」

アルミン「…」

97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:21:34 ID:SM4ycwGw

エレン「…よし!

なぁアルミン!

今日は昔の事一杯思い出したんだし、どうせならその本囲って寝ないか?」

アルミン「え!さ、流石にそれは教官が…」

エレン「それ、兵士になった後にも役に立つだろ?」

アルミン「役に立つ所じゃないよ!…あ」

エレン「ならその方向で教官を説得してみようぜ。

ミカサも行くだろ?」

ミカサ「う、うん」コクコク

エレン「じゃあ善は急げだ!行くぞ!」ダッ

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:22:08 ID:SM4ycwGw

エレン(忘れちゃならねぇ、忘れちゃならねぇ、俺がどうしたいかを)

エレン(俺は強くならなきゃならねぇ、こいつらを守るために)

エレン(母さんのように…守れないのはもうたくさんだ)

エレン(だから俺らはここに居るんじゃないか。

俺もミカサもアルミンも、今は生き抜く術を学ばなきゃ!)

エレン(…なんか、恋の話からかなり飛んだな…)

エレン(けど、今の自分にはよかったのかもしれない。

いろいろな事があり過ぎて、忘れていなかったけど…忘れていた)

エレン(多分、今答えを出しても意味がないんだ。

今、答えを出したら後悔する。

きっと勝利したら答えを出せばいい。

それでいいんだ。

それまでじっくり考えてもいい、考えなくてもいい)

エレン(けど、これだけは忘れちゃならねぇ。

これからも、ずっと一緒に――)

99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:22:44 ID:SM4ycwGw

終わり

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3件のコメント

  • ミカサうぜぇ

  • ええな

  • ええ話やな~~

コメントしなきゃ!(使命感)


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